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それなりの日々
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昨日父から電話があり、仕事で東京へ行くので
ついでにうちへ寄ると急に言ってきた。

父は仕事で年に何度か東京に来ることがあり、これまでにも都合が付けば
どこかで落ち合ってご飯を食べに行ったりしていたが、
問答無用で家に来ると言ってきたことはなかったので少々焦った。

最近体調が悪いので明日は迎えには行けないと言うと
「自分が直接行くから迎えは要らない」

住宅街で分かりづらいかもしれないと言うと
「タクシーの運転手に住所を伝えるから大丈夫だ」

なにぶん体調が悪くてもてなしができないと言うと
「自分がケーキを買っていくからその心配は要らない」

もはや打つ手なし。
観念して父を迎えることになった。


*

そして今日。
夕方頃にこちらへ来ると言っていたがせっかちな父のことだ、
もしものことを考えて午前中のうちに掃除とお茶や食器の用意をしていると
予想していた通り電話が鳴り、銀座でケーキを買ったのでこれから向かうと言ってきた。

まだ昼の1時だ、さては何か仕事をすっぽかしてうちへ来るのにちがいない。

早めに準備をしておいてよかったと思っていると、
父はそれから30分ほどで家にやってきた。ダロワイヨの大きな袋を抱えている。
一体いくつケーキを買ったのだ。

午前中のうちに自転車を飛ばして買ってきた長命寺の桜もちとコーヒーを出して、
半ば夢追い人の父と話をしたが、父はその場では聞いているようでも
5分経つと忘れる性質なので、「どうせ覚えていないんだろうな」 とやるせなさを感じながらも
場を持たせるために会話に努めた。

空気を読むということを知らない父も、さすがに平日の昼間に娘の暮らす家で
2人きりというおかしな状況に気が付いたのか、かなり陽気に話をしていた。

桜もちを2個ぺろっと食べてしまったので、お茶を替えて
うす焼きせんべいと一緒に出すとそれらもあっという間になくなった。
相変わらずよく食べる。

*

なんだかんだと話して日も暮れかけたので、
マンションの下までタクシーを拾う父を見送った。

思えば私は上京してからずっと男子禁制の寮や学生会館暮らしだったので、
父はエントランスまでは入ったことがあっても私の住む部屋までは見たことがなかったのだ。

だから家に来ると言い出したのかな、かわいいところもあるなと思いながら、
コーヒーを入れ直して父が持ってきてくれたケーキを食べた。
ケーキは全部で6個もあった。
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