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それなりの日々
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「三つ子の魂 百まで」 とか 「味覚は○歳までに作られる」 などはよく言ったものだが、
さっき思いついたのは 「センスは思春期までに培われる」。これもまた真理だと思う。

*

週末にまとまった時間ができたので、手持ちのCDをiPodに落とす作業に没頭していた。
引っ越しの際に思い切って捨てたり実家に置いてきたりしたので
CDはあまり所有していないのだが、それでも懐かしいものが出てくる出てくる。

落とした音楽を流しながらCDを整理していて、ふと手が止まったり
歌を口ずさむのは、やはり思春期を彩った曲ばかり。例を挙げてみよう。

■前奏を聴くだけでセーラー服を着た夏を思い出す
Mr.Childrenの 『innocent world』、スピッツの 『涙がキラリ☆』
■中学時代の合唱コンクールで歌った
WANDSの 『世界が終わるまでは…』、DEENの 『瞳そらさないで』
■思わず走り出して街へ繰り出したくなるのは
trfの 『Boy Meets Girl』、JUDY AND MARYの 『Over Drive』
■ボーカルの人の現状を目にするたびに少しだけ好きだった過去を思い出して
「あ~~~」 って頭を抱えて穴に入りたくなるLUNA SEAの 『True Blue』
■ 「好きだった」 どころか今でも好きなことを嫌でも思い知らされたaccess・・・。


*

なんということだろう。
大人になって少しはセンスも磨かれたかと思いきや、
90年代にミリオンヒットを飛ばした売れセンのJ-POPにいまだにときめく自分がいた。

もちろん大人になってから、いや大人だからこそいいと思えるようになったものはある。
思考や嗜好は、情緒が安定してきてから変わったり得るものもあるだろう。

それでもやはり、自分の芯にあるものは売れセンのJ-POPであり、
それは逃れられない事実であり、センスは思春期までに見たり聴いたりしたもので
作られるということを実感した日であった。

この際だから声を大にして言おう。

私の中では未だに内田有紀は不世出のアイドルだし、
『ロングバケーション』 ほど心ときめいたドラマはないし、
最近女優面している篠原涼子は 「ごっつええ感じ」 のレギュラーだったことは
隠しようのない事実だし、松雪泰子と保坂尚輝は資生堂レシェンテのCMで
キャハハと笑っていたし、何よりも小室哲哉は神なのだ。
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