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セクシーボイスアンドロボ』 から約2年、待ちに待った松山ケンイチの
主演ドラマが日テレ土曜夜9時台で放映開始、その名も 『銭ゲバ』。

1970年、「週刊少年サンデー」 で連載。
その衝撃的かつ哲学性あふれるストーリーで、
日本中を激震させた問題作。
-ドラマ公式サイトの 「原作紹介」 より

ジョージ秋山の同タイトルの漫画 『銭ゲバ』 が松山ケンイチ主演で
ドラマ化されることは昨年からニュースにもなっていたので、
幻冬舎文庫から上下巻で出ている原作は予め年末に読んでいました。

何とも救いのない内容で、だけど読まなければ良かったとは思えなかった。
こんなに暗くて陰惨な話をどうやってドラマにするのか、
そして蒲郡風太郎を松山ケンイチがどのように演じるのか、
それが楽しみでもあり、怖くもありました。


*

幸いドラマは土曜日放送。
もうずっと平日の夜は早く寝る生活をしているので、
もし火曜とか水曜のドラマだったら観られなかったところでした。
平日を頑張って、土曜の夜に松山ケンイチを観られるなんてほんとに贅沢。
ドラマの内容はともかく、毎週の張り合いができたのでうれしい。

*

第一回目の放送が終わって。

ドラマの中で流れる音楽が 『太陽がいっぱい』 ぽくて、
雰囲気は 『白夜行』 とか 『砂の器』 を彷彿とさせる。
まぁ内容から言えば似てくるのも当たり前かな。

松山ケンイチが次にどんな表情をするのかが楽しみで目が離せない。
原作を読んで今後の話の流れは大体分かっているので、
ドラマ制作陣が原作をどう料理していくのか、という点に期待。

風太郎の子供時代を演じる子役をどこかで見た気がしつつハッキリしなくて
もやもやしていたんだけど、ベラの煮付けを食べるシーンで
「あっ、『光とともに…』 の光(ひかる)君だ!」 と思い出しました。

齋藤隆成(りゅうせい)君、12歳。
『光とともに…』 の光君は自閉症児という役どころだったので
いつも無表情に近いか、パニックを起こして怒ったり泣いたりの表情が主だった中、
ホットケーキやら何とかの塩メロン味を食べるシーンでは、リラックスしたように
目元や口元を緩ませて本当においしそうに食べる表情が印象的だったのです。
『光とともに…』 から約4年、成長していたのですぐには分からなかったけれど、
『銭ゲバ』 でのベラの煮付けやマカロンを食べるシーンで
あの時と同じ表情が出ていたので、懐かしさと嬉しさを覚えました。

ミムラ演じる三國 緑の子供時代を森迫永依ちゃんが演じていたのもびっくり。
ちびまるこの実写ドラマやのだめの子供時代を演じていた2~3年前は
ぷくぷくしていてまさに 「まるこ」 という感じだったのに、すっかりお姉さんになっていたので。

子役の演技がうまいと大人になってからのギャップが少なくドラマに入り込めるねぇ。
大河 『天地人』 の与六とか、もうね。ははうえ~が可愛くて。
ある意味、あの与六がどこでどうなってあんな能天気そうな妻夫木君になるのか
理解しかねる部分もあったけれどw
今時の子役たちは、色々なことを含めて一言 「すごい」 としか言いようがない。

と、このようにドラマの本筋から離れた感想しか述べられないのですが。
第一回目を観て、毎週土曜夜9時の楽しみは裏切られずに済みそうだとは思いました。
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