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それなりの日々
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あまり明かしたくない話なのですが、中学生の時に
「パズル部」 というクラブに入っていました。

活動内容は週に1度、空いている教室に集まって
各自持参したパズルを完成させていく、これだけです。
メンバー同士の親睦や完成したあかつきの発表会などもなく、
各々が作り終えたらまた新たなパズルに挑戦していくという、地味を極めたクラブでした。

そのメンバーの中に、パズルを真ん中からはめていく子がいました。
簡単なものならそういうこともできなくもないんですが、
パズル部では最低1000ピース以上のパズルを持参するのがルールだった上に、
彼のパズルは結構な大作だったのでそのやり方は難儀に見え、
私は手を止めてよくその子の活動 (パズル) を眺めていたものです。

『DEATH NOTE』 でニアがパズルを真ん中からやり始めていたのを見て、
ふと思い出しました。


さて他の学生がテニスやバスケ、女の子なら手芸や調理といったクラブに
精を出す中、雨の日も風の日もただ淡々とクリスチャン・ラッセン (!) の
1200ピースパズルに打ち込む私。

まぶし過ぎるラッセン・ブルーにいい加減うんざりしていたので、
2作目はヒロ・ヤマガタ (!) に取り組みました。
ラッセンとはうって変わって雨にけぶるロンドンだかパリだかの街並み。
しかしそれがいけなかったのでしょう、雨にぬれた石畳やどんよりした曇り空、
暗い色のピースばかりで自分まで暗くなりそう (ただでさえ暗い活動内容なのに) …。

ようやく 「こんなことじゃいけない」 と気がついて私はそのクラブを後にしました。
が、次に入ったクラブは 「読書部」 でした。
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