幼い頃、クリスマスが近付くと毎年観る映画があった。
それは 「サンタクロース」 (1985年、米)。
今となってはどんな話だったのかおぼろげにしか記憶していないが、
それこそがおもちゃのようなおもちゃ工場のキラキラした様子だとか、
情操に影響を与えない程度の悪役だとか、
雪のあまり降らない都市に住む子供にとっては夢のように見えた大雪の映像だとか、
断片的にでもこうやって覚えているのだから
子供の私にとっては楽しくて仕方のない映画だったのだろう。
ツリーの飾り付け、クリスマスのキャンドルや小物、
自分の顔よりも大きなリース、サンタクロースの映画、
何もかもが楽しかった子供時代のクリスマス。
それらを与えてもらったことには感謝しなければいけない。
あの頃にはもう戻れないけれど、たまに夢に見るぐらいなら罰は当たらないだろう。
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