・ 『闇のパープル・アイ』 (篠原千絵) 小学館漫画文庫全7巻
小学生の時に少し読んだことがあったので買ってみた。
当時抱いていた残酷・エロい・怖いってイメージほぼそのまま。
でも曽根原先生の不死身っぷりとか詰めの甘さは笑える。
・ 『レディ!!』 (英洋子、秋田文庫) 全6巻
昔 『ハロー!レディリン』 や 『レディレディ!』 のアニメにもなった漫画。
イギリス貴族と日本人女性とのハーフ少女リンちゃん・病弱な姉セーラ・
ご近所の伯爵家のアーサーとエドワード・ウォーバン公爵・馬などが出てくるが、
物語は一貫してモードリン親子による継子いじめ。
貴族が公務を放り出して出かけたり、
日本のごく普通の家庭がイギリス貴族にホットラインをかけたり、
厳格なウォーバン公爵がいつの間にかただの好々爺になっていたりと、
結婚制度の違いや国籍の問題など突っ込み所が多々あり
1980年代の日本人が考え得る欧米の貴族社会の限界を見た気がしたが、
「やさしく強く美しく」 生きるレディの心構えを学んだのでよし。
エクスクラメーションマークが2個も付いている理由は分からない。
当時アニメ関連で売り出されたレディリングッズを検索すると
「ひみつのかぎペンダント」 や 「パールドレッサー」 など、懐かしいものが色々とあった。
「パールドレッサー」 は舞踏会へ行く馬車の形の宝石箱で、
付属の鍵を差し込んで開く仕組み。こういう 「ひみつ」 とか 「鍵」 といったものは
少女の心をくすぐるに充分すぎる魅力を持っていた。
まだ実家にある?>ハマーガレットさん
・ 『7SEEDS』 (田村由美、小学館フラワーコミックス、連載中) 1~8巻
『BASARA』 を何度読み返しても感動冷めやらず、同じ作者の連載中の作品を買った。
昨年遅まきながら 『BANANA FISH』 にはまり、作者の吉田秋生の著作を買いあさり
読みふけったのはつい最近のことだが、田村由美に関してもそうなりそうな気がする。
連載中の作品はうっかり読んで気に入ると続きが気になって仕方がなくなるので
なるべく手を出さないようにしていたのが、案の定はまってしまった。面白い。
大まかなあらすじや登場人物についてはこちら (Wikipedia)。
・ 『天は赤い河のほとり』 (篠原千絵、小学館) 全28巻
『王家の紋章』 と設定等が酷似しているとよく言われる漫画。
日本の女子高生ユーリが魔術で大昔のヒッタイト帝国に飛ばされて、
イケメンのカイル王子と乳繰り合って、色々活躍して最終的には
タワナアンナ(皇后)になる物語。
ラムセス、ムルシリ、ネフェルティティ、ミタンニ国、カデシュの戦い、
その他実在の人名や出来事が多く出てくる。
真の歴史好きにとっては史実と違うとか物足りない思いを抱くだろうが、
私にはこの程度で充分満たされる。
篠原千絵では他には 『闇のパープルアイ』 や 『海の闇、月の影』 、
『陵子の心霊事件簿』 も懐かしい。
『闇パ』 はドラマになったが、主演の雛形あきこの演技に抱腹絶倒だった。
雛形あきこは 『ストーカー 誘う女』 といい、素晴らしいドラマに恵まれている。
そういえば去年の日記でも、この漫画について少し書いたことがあった。
・ 『王家の紋章』 (細川智栄子、秋田文庫) 10巻
文庫本の刊行ペースが半年~1年に1冊と遅いので、久しぶりの購入。
バビロニアのラガシュ王から逃げ切りメンフィスとつかの間の新婚生活を楽しむキャロル、
しかしメンフィスが隣国ナビアのカーフラ王女と一夜を共にしたと勘違いしたキャロルが、
嘆きのあまりナイル川に身投げしてまたも離れ離れになったところ。