アドベントカレンダーが年甲斐もなく好きです。
12月1日からクリスマスの日まで、日付の書かれた小窓を
毎日1つずつ開けていくのが楽しみでなりません。
中には聖書の一節や胸の奥がほんのり温かくなるメッセージが書かれていたり、
キャンディやクッキーやチョコなどのお菓子や小さな人形が入っていたりします。
クリスマスまでのカウントダウンを部屋の隅でひっそりこっそり行えるというのも、
私のような根暗には合っているようです。クリスマスにかこつけて酒を飲んだり
集まって騒ぐのは好きではありません。そんなことをするぐらいなら
暗い部屋で1人で歌って踊る方がよっぽど楽しいです。
せっかちな性分なので、幼い頃には我慢できずに日付の窓を一気に開けて
叱られたりもしましたが、ここ何年かでようやく 「辛抱強さ」 というものが
身に付いてきたようで、クリスマスまでの1日1日を心静かに過ごせるようになってきました。
「1日に1つだけ」 の決まりがようやく守れるようになってきたというのも
なかなか情けないものですが。
たまにさ、物産展とか通販でちょっとお高いハムとか
カステラの端っこを切り落としたのを本体よりも安く売ってるじゃない。
切り落としだからもちろん見た目とか悪いんだけど、
味は同じだからちょっと贅沢気分を味わえるっていう。
だからさ、考えたの。
松山ケンイチの切り落としを発売すれば、
本物は手に入らないけど切れ端は手軽に味わえるじゃないかって。
本体だと仮に手に入ってもメンテナンスとか大変そうじゃない、
でも切り落としは取り扱いも手軽だし間違いなくその人の一部で
その人自身なわけだし…。どう思う?
と滔滔と演説ぶって、聞いていた人たちから
「わー、すごいいいこと考えついたね、それ絶対需要あるよ」 って絶賛されて、
「えーやめてよーそんなことないよー」 と謙遜しながら内心は
「まんざらでもない」 とニヤニヤしたりして。さすが俺!みたいな。
そんな夢を見て、起きてからしばらく情けなさで立ち上がれなかった。
自分よりも年下の男に萌えるようになったのはいかんなぁ…。