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外出するたびに 『北斗の拳』 が増えていく。
本屋に寄ってはついつい買ってしまうのだ。
『北斗の拳』 を読み出したのは、春に実家に帰省する際、
新幹線の待ち時間に東京駅の本屋で買ったのがきっかけだ。

東京駅の本屋というのは出張のビジネスマンなどを購買層として想定しているせいか、
男らしい漫画しか置いていないので参った。
『島耕作』 に手が出るのをすんでのところで止め、
子供の頃にアニメで見たことのある 『北斗の拳』 を選んだのは賢明だったのだろうか。

父が所有していたのを子供の頃に読んだ気もするが、
1ページ丸々に描かれたマミヤの裸しか記憶にない。


*

子供の頃には 「ケンは強いなぁ」 とか 「ラオウは悪いやつだなぁ」 とか
「暴力が支配する世界に生まれなくてよかった」 ぐらいの感想しか抱かなかったが、
大人になって読むとこれは非常に味わいのある漫画だということが分かる。

■絶対童貞だと確信していたラオウに子供がいた。
■ユリアには手を出していないと思うので、相手が誰なのか
読者には明確な答えが明かされない。
■にもかかわらずケンや周りの大人はラオウの子・リュウを献身的に世話している。
■きっとリュウはラオウと黒王号との間に生まれた子供。
■ラオウの死後、ラオウがどんどんいい人設定になっていく。
■修羅の国編になると、ケンシロウの頭髪と眉毛のボリュームが減った。
■修羅の国へ渡るケンシロウがお塩大先生のようなサングラスを装着して
かっこつけていたシーンではのけぞった。
■バットを無茶苦茶むごいやり方で殺しておいて、秘孔を突いて生き返らせるって。
■アミバ様の挫折はなんだったのか。
■雲のジュウザの身長はラオウの腕一本分。

挙げればきりがないが、とにかくいつまでも 『北斗の拳』 人気が衰えない理由が
少し分かった気がする。
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