今期見続けてきた 『のだめカンタービレ』 のドラマがとうとう終わった。
さみしいなぁ。毎週月曜夜9時がこんなに楽しみだったのは久しぶりだよ。
のだめのドラマ化を知った当初は 「大好きな原作が汚される」 と落胆して、
やめてくれ・勘弁してくれと思っていた。
いざふたを開けてみたらキャスト全員が役にハマっていてびっくり。
(竹中直人のミルヒー以外。)
原作の世界観を大切に、愛情を持って作られていると感じたし、
勢いや情熱も伝わってきたのでこのドラマ化は成功だと観た瞬間に思った。
原作のテンションの高さもそのままだったし、
お気に入りシーンの数々の再現はファンとしてうれしい限りだった。
(Sオケ飲み会での清良&峰の結婚!離婚!とか笑)
もちろん物足りない部分も少しはあったけれど
(彩子のコシファントゥッテ → カラオケとか、
千秋の伴奏と真澄ちゃんのティンパニー → 太鼓の達人など)
限られた回数で話をまとめていかないといけないドラマだから
仕方ないと思えたし、音楽での演出はやっぱりドラマならではだった。
漫画では 「音」 の表現に限界があって、
それは読者の想像に委ねられるからドラマに求める期待も大きいし、
漫画だからこそ 「音」 の描写はいくらでもハードルを上げることが可能になる。
その期待やハードルをドラマでは見事に乗り越えていて、
素晴らしい音楽を聴くことができた。吹き替えの演奏者の方々は本当にお疲れさまでした。
またドラマ化を端にして、オーディションで結成されたのだめオーケストラによる
CDのリリースやコンサート、のだめカフェの開店、のだめガシャポンや
その他グッズの発売、来年1月からはアニメが始まるなど、のだめ旋風は
まだまだ収まる気配がない。
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のだめの漫画を初めて読んだのは3月のこと。
それまでも本屋に行けば力の入ったPOPと共に平積みされているのを
何度も見て気になっていたし、雑誌で特集が組まれていたり友人が薦めてくれたりで
興味は持っていた。ただ 「のだめ」 というのがどうも 「肥溜め」 を連想させ、
評判を聞く限りテンションの高い作品のようなので付いていけるかな、
という懸念もあって二の足を踏んでいた。
散歩がてら近所の本屋に入った際に、友人がかなり強く薦めてくれていたのを
ふと思い出して、ちょっと読んでみるかなと1巻だけ買って帰って、
コーヒーでも飲みながらちんたら読むつもりでいたら、すっかり夢中になって
あっという間に読み終えてしまった。
あわてて再度同じ本屋に行き、7巻まで買ってその日は夜まで読んでいた。
翌日、また同じ本屋へ行って当時出ていた14巻まで一気に購入。
レジのおっちゃんがニヤリとして 「お客さんまた来ると思ってました。
私もバイトの子に教えてもらってハマってるんですよ」 と言った(笑)
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のだめを読んで私の生活も変わった。
定期的に自分の中で盛り上がっては何とか落ち着かせてきた
「ピアノ弾きたい熱」 が最高潮に達してしまったのだ。
嫌でやめたピアノなのに勝手なもので、ピアノの演奏を耳にしたり
クラシック関係のテレビ番組や書物を目にするとピアノが弾きたくてたまらなかった。
これまでは他の事に打ち込んで何とかやり過ごしてきたものの、
のだめを読んでからはその思いが何をしても止まらなかったのだ。
学生の時にはふとピアノを弾きたくなったら、
当時住んでいた学生会館のピアノ室を利用していた。
調律されたグランドピアノとアップライトピアノが1台ずつ2室あって、1時間200円。
でも今のマンションではそういう具合にはいかないなと悩んでいたら、
そうだデジタルピアノなら置けるんじゃないかと思い立った。
今のデジピは本物のピアノのタッチにかなり近くなっていると聞くし、
ヘッドホンを付ければ近所迷惑にならない。
で、6月には情報収集と下見を済ませ、8月の誕生日に合わせて
家にピアノがやってきたというわけだ。
時を同じくしてのだめのドラマ化を知り、不安と期待半々で
ピアノの練習に打ち込みながら10月の放映開始を待ち、
ようやく始まってみたら素晴らしく面白い出来だったので
ますますのだめもピアノも好きになり、楽譜を買い足したり
玉木宏に萌えたりしながら今に至る。
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そうそう、玉木宏に萌える日が来るとは思わなかった。
顔立ちは整っているんだけど何か足りないというか、大味な人という印象だった。
千秋役を演じるまでは襟足の髪が変に長かったり髪色も茶髪で、
どこにでもいるちょっとかっこいい兄ちゃんという感じ。
それが役作りで髪を黒く染めて千秋ヘアにしてからは、
「あら?こんなにかっこよかったっけ」 と私の中のステキランキングに軽々ランクイン。
白シャツにすっきりしたパンツという千秋ファッションも、
背が高くて足の長い玉木にめちゃくちゃ似合って、元のスタイルの良さを
これでもか!というぐらいに引き出していた。
いやほんとに人生何があるか分からないと思うほどに、
(千秋での)玉木萌えな自分には驚いている。
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月曜はのだめドラマが楽しみで家事もはかどっていたので
終わってしまってちょっと寂しいけれど、来年早々にはアニメの方が始まるし、
それに夏から心待ちにしていた 『花より男子リターンズ』 も始まるからますます楽しみだ。
ほんと、のだめのドラマはよかったよ。
原作を読んでない人にとってはちょっとドタバタしすぎだったかもしれないけど。
DVDも売れるだろうなぁ。
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今年は下半期になってからちょっとテレビっ子かも。
(NHK教育テレビはいつでも観てるけど)
アニメは 『DEATH NOTE』、『蒼天の拳』 をほぼ毎週。
単発ドラマでは 『ちびまる子ちゃん』 と 『氷点』 が面白かった。
そういえばのだめ、まる子、氷点のどれにも子役の森迫永依ちゃんが出ているなぁ。
どの役でも演技が達者で感心するよ。
他には 「女の一代記シリーズ」。
興味のある人物を取り上げていたり好きな役者が出ている時には観てる。
年が明けてからは菅野美穂が宇宙飛行士の向井千秋さんを演じるそうなので、
時間が合えば観てみたい。