学校帰りに美容院に寄って髪を切った。
傷みが気になるのでカラーは伸びた部分のリタッチで済ませてもらった。
帰宅してお風呂に入ったら、毎週楽しみにしているドラマを観る。
今クールは今日が最終回の 『黒革の手帖』 と、
来週で最終回の 『大奥 第一章』 がお気に入り。
(録画してまで見ている昼ドラの 『愛のソレア』 は、目的がドラマの内容ではなく
もはや恭一ウォッチになっている。)
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『黒革の手帖』 で主役を演じている米倉涼子のことは、このドラマを見るまでは
大嫌いだった。女優を名乗っているのに話し方に品がないことに始まり、
「鈴を鳴らすような」 とは程遠い声や黒目が小さい三白眼も
ひとたび嫌いになると受け付けなくて、
テレビで顔を見るたびにチャンネルを変えていたほどだ。
それなのに。
はまり役というのはこういうことを言うのだろうと思う。
横領やゆすりで大金を手にするたびに銀座でのし上がっていく
元銀行員のふてぶてしいホステス、米倉涼子が演じる原口元子には、
悪事を働いているはずなのになぜか応援したくなってしまう魅力を感じた。
ガタイがいいので毎回とっかえひっかえする華麗な衣装がよく似合っているし
(釈由美子のドレス姿は鶏がらみたいなんだもん)、
身長184cmの仲村トオルとも釣り合いが取れている。
クラシックバレエをしていたというだけあり、体の線がきれい。
台詞を堂々と口にする姿がきまっているので変な声も気にならない。
好きな銀座がドラマの舞台ということで見てみただけなのに、
役柄ひとつで嫌いだった人を好きになることがあるというのを今回初めて経験した。
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『大奥 第一章』 は以前放送していたのは最終回に近くなってから見始め、
通して見なかったのを悔やんだので今クールは初回から見ている。
以前のバージョンの再放送を切に願う。
このドラマの目当てのひとつは 『恋愛偏差値』 や 『白い巨塔』 で好きになった
木村多江で、画面に映るたびにかじり付いて見ている。
他の女優がみなくっきり描いたような二重まぶたの大きい目をしている中で、
この人の涼しげな目元は逆に画面の中で引き立つ。
木村多江は3ストーンのダイヤモンドネックレス 「トリロジー」 や
月桂冠のCMにも出ており、運良く見られた時には興奮している。
こんな女性になりたいと思うが、今のところ共通点は奥二重なことだけだ。