PMS

PMSが終わっただけでこんなにも軽やかに生活できるなんて。

毎月のことながらこのアップダウンぶりには驚かされる。
買い物に行ったり美容院に行ったりと、何というアクティブさだろう。

*

PMSの症状には個人差があると聞く。
私の場合はPMSの症状としてよく挙げられるものがほぼ該当して出ており、
排卵日～生理開始までの約2週間はほとんど引きこもって
寝込んで過ごさざるを得なくなる。

朝起きて顔を洗って支度して外出し、仕事や勉強をして帰宅するという
ごく当たり前の生活が、排卵日が来ると途端にできなくなる。
ベッドに体が張り付いたようになって起きられず、何の動作に関しても
「やる気」 というものが自分の中からそがれてしまっているのだけが実感できる。

気に病むのもよくないと思い、なるべく意識しないようにしているのだが、
排卵日が来ると途端に体も心も生活も滅茶苦茶になってしまう。

今は学生だから、半月寝込もうと自分が困るだけなのでまだいいだろう。
しかし今後、まっとうに社会人としてやっていけるのだろうかと不安に駆られる。

PMS期間中の自分の暮らしぶりを第三者として眺めると
「怠けている、甘えている」 という感想が出てくる。
数々の症状に必死で耐えて精一杯できることをやっていても
本人でさえそう思うのだから、人からは根っからの怠け者に見えることだろう。

*

「PMSのせいにして、ただ怠けているだけではないのだろうか」
「こんな生活を続けているから本当の怠け者になってしまったのではないだろうか」

引きこもる日々が続くとふとこんな風に思うこともある。

一刻も早く大学を卒業したいし、働くのも出かけるのも楽しいと思うのだから
好きこのんで怠ける訳はないのだが、そんな錯覚をする。
けれどPMS期間が終われば、普通に生活が送れる自分になれるので
毎月毎月不思議で仕方がない。

*

治療のために1年ほど前から漢方薬を服用したり、
PMSの症状を助長させると言われている食品をなるべく摂取しないという方法で
症状の改善を図っている最中だ。

せっかちな私にはなかなか効果の出ないことに苛立ちと不安を感じるけれど、
長い目でゆっくり、少しでもきちんとした生活を送れるようになる日を願うしかない。