先日吉田秋生の 『吉祥天女』 を読んだばかりでタイムリーなニュース。
この 『吉祥天女』 を4月からのクールでテレ朝がドラマ化するそうだ。
主演にはドラマ 『3年B組金八先生』 でヤヨを演じていた岩田さゆりが決定したという。
正直、このニュースを聞いた時には 「終わった…」 と脱力した。
岩田さゆりはかわいいけれど、 『吉祥天女』 の小夜子にはイメージが合わない。
原作の叶小夜子の凄絶な美貌というものを表現するには、17歳という役柄よりも
実年齢の高い女優に演じさせる方が効果的だと思うのだ。
かといってぴったりの女優といえばありきたりな発想で栗山千明ぐらいしか
思い浮かばないのだけれど、彼女の幻想的な雰囲気、人を殺しても
微笑んでいそうな風情はなかなか小夜子に似ているとも思う。
まぁ、どんな出来になるのか怖いもの見たさでドラマを見ることにしようか。
読みたいと思いながら何だかんだと後回しになっていた
『のだめカンタービレ』 (二ノ宮知子、講談社kissコミックス、連載中) を
現行の1~14巻まで一気に購入。
音楽を題材にした漫画というのは、音楽に挫折した人間にとっては
単純に面白い!とは楽しめず、羨望やら嫉妬やら共感やら様々な感情を
一気に呼び起こされるので読んでいてしんどい時もある。
でも 『のだめ』 はそんな感情を吹き飛ばすぐらい面白くて、
今さら私がつたない感想を述べるのも野暮なので省くけれど、とにかく大好きになった。
キャラで好きなのはミルヒー・ホルスタインことフランツ・フォン・シュトレーゼマン。
「ゴアゴア~!このタオルケットゴアゴア~!」 の台詞が妙に気に入って
洗濯物をたたみながら夫に言ってみたら、うん、まぁ、ひかれた。
『イヴの眠り』 の口直しに購入した 『吉祥天女』 を読了。
『BANANA FISH』 の連載が始まったのが1985年、
『吉祥天女』 はそれより少し前の1983年連載開始。
この頃の絵柄が好きなのでそれだけで安定した気持ちで読める。
もちろん物語の内容はとても安定したものではないけれど。
血は流れるし人はどんどん死んでいくし小夜子は怖いし。
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「男の防御(ディフェンス)と女の防御はちがうのよ…それから攻撃(オフェンス)もね」
「女はね 血なんかこわくないのよ…だって毎月血を流すんですもの」
「神さまはあの人から女の業をいっさい抜き取って わたしの中に閉じこめてしまったわ
女としてどちらが幸福なのだろう」
などなど、ステキでコワイ台詞がたくさん出てくる。
見事に口直しが出来て満足。
ただ、ひな祭りの日にこういう漫画は読むものではないな。
先日購入した吉田秋生の 『イヴの眠り』 を読了。
感想は…なんというか…事前にいくつか読んだ書評で、
駄作だということは理解していたはずだったけれどこれはひどい。
駄作でも何でも、私は静(セイ)萌え~美青年萌え~ケンクロサキ萌え~という、
まぁ吉田秋生の古参ファンからすればきっとあるまじき姿勢のファンなので、
最悪そういうものが拝めればいいと思っていたけれど、その画力すらも落ちているような。
『イヴの眠り』 (吉田秋生、小学館フラワーコミックス全5巻)をAmazonで購入。
先週は明け方に 『バジル氏の優雅な生活』 をポチったところその日の夕方に
ピンポーンと届いたのであまりの早さにちょっと 「ヒィッ」 となったが、
注文したものが早く届くのはありがたい。
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好きな漫画を挙げる時に私が必ず選ぶ 『BANANA FISH』 と同じ作者・吉田秋生の
『イヴの眠り』 は、1996年~2002年まで連載されていた 『YASHA-夜叉』 の流れを汲む
いわば続編のような物語らしい。
ちなみに 『YASHA-夜叉』 は、マジックマッシュルーム事件を起こす前の伊藤英明主演で
テレビ朝日でドラマ化されている。主人公の静(セイ)は美青年設定だけれど、
マジックマッシュ以前の彼ならきっとはまり役だったのだろう。再放送を切に願う。