ここのところの漫画購入の傾向は、10代の頃に読んだことのある作品の再読である
「懐かし買い」 の様相を呈してきている。
『BANANA FISH』 以後に揃え始めた 『王家の紋章』 (細川智栄子、秋田文庫)も
「懐かし買い」 の1つだ。高校時代には休み時間・授業中を問わず読みふけっていた。
あれから10年近くが経っているのでさすがにもう完結しているだろうと思っていたら
「ガラスの仮面状態」 だったとは。
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同じく高校時代に読んだ 『天は赤い河のほとり』 (篠原千絵)は
『王家の紋章』 のパクリ作品だと言われているが、
完結している分だけ読者に対しては親切だと言えよう。
『王家の紋章』 には私にとっての萌えポイントが少なく (しいて言えばミヌーエ将軍)、
またメンフィスと結婚することで自動的に王妃の座に納まった主人公のキャロルにも
共感できないが、『天河』 のカイルはとりあえずイケメンだし、
ユーリは一応自分の力で皇后にまで上りつめたという点において、
パクリだろうと何だろうと 『天河』 の方が好きだ。
『北斗の拳』 を読み終えたので、これからは 『BANANA FISH』
(吉田秋生、小学館文庫)を読んでいこうと思う。
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高校生の時に違うクラスの友人が、
同じ吉田秋生作の 『YASHA-夜叉』 を貸してくれたことがあった。
当時はまだ連載中だったので途中までしか読めなかったのだが、
実際に起こり得ると思わせる遺伝子操作やバイオテロの問題を描いており、
とてもはまったのを覚えている。
美青年もたくさん出てきたし。
『YASHA-夜叉』 の続きが気になって悶絶寸前の私に、
その友人が 『BANANA FISH』 のことを教えてくれた。
既に完結しているから悶絶することはないし、『YASHA~』 よりも人気が高い漫画だよ、と。
外出するたびに 『北斗の拳』 が増えていく。
本屋に寄ってはついつい買ってしまうのだ。
『北斗の拳』 を読み出したのは、春に実家に帰省する際、
新幹線の待ち時間に東京駅の本屋で買ったのがきっかけだ。
東京駅の本屋というのは出張のビジネスマンなどを購買層として想定しているせいか、
男らしい漫画しか置いていないので参った。
『島耕作』 に手が出るのをすんでのところで止め、
子供の頃にアニメで見たことのある 『北斗の拳』 を選んだのは賢明だったのだろうか。
父が所有していたのを子供の頃に読んだ気もするが、
1ページ丸々に描かれたマミヤの裸しか記憶にない。
1/2限目は近代文学史の試験。
いくつかの問題について論述や説明で解答する。
自然主義や森鴎外、新思潮派など重点的に押さえていたところが出題された。
ノートの持ち込みが不可なので記憶が飛んでいたらとか
重要なキーワードを忘れていたらどうしようと危惧していたが何とかなった。
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学校近くのカフェで昼食をかねて、午後からもう1つある試験に備えて勉強のはずが、
つい購入してしまった 『はだしのゲン』 (中沢啓治、中公文庫) を読みふける。
去年の秋から長編漫画を読み返したい熱が出てきて、
毎月 「コーラス」 と 「ヤングユー」 を買っているのにさらに漫画にお金を費やしている。
オークションや古本屋など安く上げる方法はいくらでもあるのに、
本屋が学校とカフェの中間地点にあるというのがよくない。
ビジネス街の本屋にしては漫画の揃えが良いので、立ち寄ってはつい買ってしまう。
家では卒論のための本しか読まないし外でぐらいいいじゃないか、と開き直って
懐かしい漫画を中心に 『ガラスの仮面』 (美内すずえ、白泉社文庫)、
『あさきゆめみし』 (大和和紀、講談社文庫) ときて今は 『はだしのゲン』 を読んでいる。
今日はいつもよりも早起きをした。
はやる心を抑えながら小走りで本屋へ行き
間違いなく42巻をレジで受け取り
学校に着いたら1限の授業中に読みふけった。
感無量。
携帯電話とかイルカのペンダントとか
聖さんの台車コロコロとか桜小路君がキモイとか
イラストレーターの桜小路叔母のカメラを撮る時の掛け声とか
色々いろいろ言いたいことはあるけれど。
感無量。
私の 「ガラスの仮面42巻祭り」 はこうして終わった。
次の祭りは何年後…???